明笛(銘 明星)

中国は明の時代1629年明朝の楽人 魏九官が明楽と共に伝えたと云われていますが、この時代再び遣明船が往復するようになった時代ですから、もっと早い時期に民間交流で伝えられたものと考えます。中国ではこれを明笛とは呼びません。これは日本側の呼称です。肥前の浮立にはこの明笛を使うところが数カ所在りますが、他は殆ど7孔の横笛を用いています。
本来の明笛は歌口と6個の指孔の他に余分な5個の孔があります。先ず歌口と第7孔との間に響き孔と称するものがあり竹の内側に張り付いている竹紙をつばで張ります。その紙が響いて独特の中国好みの音色となります。これを用いているところは島原の有馬浮立などでそう多くはありません。諫早の近辺の浮立笛ではこの響き孔は消滅しています。笛の表側、第1孔の下に少し離れて2個の飾り孔があります。そしてこの飾り孔と第1孔の間の裏側に更に2個の調整孔が設けられています。この調整孔を水抜き孔と呼ぶ場合もあります。
此処で紹介している明笛は諫早近郊の浮立に使われいる細い女竹の笛をコンピュ−タ解析して、アレンジし直したものです。
日本で作られた明笛には女竹を使った細身のものが多いのですが、材質の硬さ耐久性は笛竹に遠く及びません。此処で紹介する明笛は地元の堅牢で響きの良い笛竹を用いて製作しています。

調子はA管とG管です。本来の明笛にはある竹紙を貼る響き孔は省略してあります。

浮立曲

荒城の月