ナメクジJC
序
この文章はある少女の削除されたブログを再構成したフィクションである。
フィクションではあるが、少女の意志を尊重し、原文をほぼ忠実に再現した。そのためくだけた表現、統一のない表現、感情的な表現、不適切な表現等垣間見られるが、そこは配慮してしていただきたい。
なお、原文であるブログは作者調べではネット上には残っていないし、少女のプライバシーもあるため、むやみに検索しないでほしい。あくまでひとつの「フィクション」として楽しんでいただければ幸いである。
4月
今日から私は中学2年生。
でも期待してたほど、劇的に変わるものは何もなかった。
私にとっては、この学校に居続ける限り、学年なんて関係ない。
私は教室に行かなくなってから半年になった。こんなこと言うのはちょっとかっこ悪いけど、どうもワタクシ、いじめられっ子といいますか、笑い話のネタにされてるといいますか、薄気味悪いなめくじみたいだといいますか。
親の反対を押し切りこの学校に入学したはいいが、「あいつら」に嫌われてからというもの、どうもうまくいかなくて。
もちろん、担任にも相談しましたよ。でも担任はそこまで深刻に考えてくれてなくて。
「あいつらに訊いたけど、あいつらは、お前が授業も受けずに保健室にいるのが腹立つって言ってたぞ。いじめられるのはお前にも責任があるんじゃないか」
って言われました。
字にすると担任がすごくひどいこと言ってるように聞こえるかもしれないけど、担任は100パーセント私が悪いみたいな口調で、思わず、
「すみませんでした」
って言っちゃったね。
何言っちゃったんだろ、私。
でも結局保健室登校はやめれなかった。「あいつら」は態度変えないし、私も私で教室に行くと落ち着かなくて、泣きたくなって、じっとしていられなくなって、しまいには授業の途中で教室飛び出しちゃって。
確実に私変人じゃん。これでいじめられっこにならない方がおかしいよね。私が「あいつら」と同じ立場だったら、確実に笑いものにしてます。
このままじゃこの中学辞めなきゃかなぁ……と思ってたら、補習を言われるがまま受けたら進級できてしまった。私なんか辞めさせればいいのに。
そりゃあ、辞めたら確実に親に合わせる顔がありませんよ?でも、うちの学校は3年間ずっとクラス替えがないので、私みたいな教室という社会の輪を乱す奴なんかさっさとその社会から切り離して、社会の輪を整えるべきだと思います。
……などと、保健室で今日のこの愚痴ブログに書くことをねりねりしてたら、保健室に来ました来ました、もう一人の「社会の輪を乱す奴」が。
「純さん、あなたがいないと委員が決められないじゃないですか!とにかく!今すぐ教室に来てください!」
クラス委員長、チカ登場!
この子、自らクラス委員長になって、クラスを引っ張ろうとするんだけど、どうも空気読めない子で、毎日保健室に来ては、「純さん教室に来てください」の繰り返し。私がなぜ教室に行けないか、そして、教室に行ったときの「あいつら」の反応をさっぱりわかってないというか。
あのね、「あいつら」は私が教室に来て嬉しいから笑ってるんじゃないの、笑い話のネタが投下されたからげらげら馬鹿笑いしてるわけ。なんっでわかんないかなぁ?
……と思っても言えるはずない。
だって私、チカのこと好きだから。
あ、れずじゃないよ?!(苦笑)
チカの人間性は見ててかっこいいなぁって思う。空気を無視しつつも結局は空気を自分のものにしちゃうのはカリスマ性を感じる。
だからチカのいうことには逆らいたくない。
「…うん、わかった。チカちゃんが一緒なら、行く」
「はい!行きましょう!保健室にいたって息が詰まるだけですよ?」
チカが言うならホントのような気がする。……ホントのような気がして、結局教室に行って、見事に裏切られる。
結局この後、教室に行って、「あいつら」からの
「副委員長、やってくれるよね?てかやるでしょ?」
という圧力に負けて、クラス副委員長をすることになり、いつものように、泣きそうになるのをこらえて教室を飛び出した。教室から飛び出した。
教室から、
「純さーーーん!!!」
というチカの声がしたけど、そんなの聞いてられなかった。
やっぱり私、ダメ人間だ。なんでここでこんなこと繰り返してるんだろう。
そう思っても何も変えることはできない。私はチカじゃないもん。空気を濁すことはできても、チカみたいに空気を自分色に染めることはできない。
保健室でキ×ガイみたいに泣き喚いた。保健室にいる生徒は私と同じように教室にいられない人たちばかりだから、私が毎日のように泣いてるのは知ってる。今日も変わらず無視してくれる。
なんでこうなっちゃうんだろう。私はあとどれだけ涙をこぼせばいいんだろう。
そんなこんなで私の中2初日は終わった。初日だろうといつもと同じ。そして明日も。
5月
中2になって今日で1カ月。1カ月で変わったこと、特になし。
そんな今日は遠足でした。
もちろん、遠足なんかやってられないけど、チカが、
「クラスみんなで歩きましょう!楽しいし、すがすがしいですよ!」
と言ってきたので、一応最初のうちはクラスの1番後ろにいて、わざとトロトロ歩いてクラスの集団から離れました。
やっと集団が見えなくなって、やっとひとりになれた、楽になった、と思ったら、前から来た道を戻ってくる人が!
そうです、チカでした。
「純さん!大丈夫ですか?!」
「あ、うん、大丈夫」
「よかった!では参りましょう。みなさん純さんのことお待ちですよ!」
……は?
「やはり遠足はみんなそろってないと楽しくありませんからね。みなさんと合流して、それからみなさんと参りましょう!」
……出ました、委員長っぷりが。
「あいつら」が快く私の足並みに合わせて待ってくれてると本気で思ってるわけ?絶対今頃私とチカに対して不平不満を言ってはげらげら馬鹿笑いしてるって!
「……ごめんやっぱり、疲れたんで、先に行っててもらって……」
と言ってはみたが、
「え?具合悪いんですか?」
「うん、まぁ……」
「じゃあ私も一緒にいます!ここで待っていましょう!そしたら救護車が来ますから!」
「え、いや、みんなが……」
「あ、そうですね、じゃあ先に行っててもらうよう伝えてきます!」
「うん、てか私一人でも大丈夫だから……」
と言い返したのがまずかった。
「……それはできません!」
……ここからは見事にチカのターン!
「私は委員長です!クラス全員が気持ちよく学校行事に取り組めるよう心配りをするのが委員長の使命です!純さんが疲れてしまってクラス全員で登山できないのは心配りが足りなかった私の責任です!」
……いやさ、ホントにクラス全員に心配りしたいんなら、「あいつら」が私のことどう思っているのか、そして私が「あいつら」をどう思っているかにも心配りしてくれよ……。
「とにかく、いったんみなさんに伝えてきますから、ここで休んでてください!」
とチカは言うとすぐさま早歩きで登って行きました。
チカの姿がなくなると、山道に私ひとりになりました。どこまでも静かで、鳥の鳴く声がかえってより一層山道の静けさが感じられました。
私は腰を下ろすと、ああ、この雰囲気いいなあ、いつまでもいつまでもここに一人でいたい、と思いました。
木漏れ日がきらきらと輝いていて、ああ、宝石も、木漏れ日には勝てないな、なんて詩人みたいなことをいつまでも考えていました。
しかしチカがなかなか戻ってこないし、ここを通るはずの救護車もないので、ちょっぴり不安がよぎりましたが、すぐに、別に、いいかぁ、と思い直しました。
誰からも発見されずに、ここでのたれ死んで、この山の土になってもいいやぁ、なんて、物騒なことを冷静に考えていました。
すると遠くから、
「純さーん!」
と声がします。
私が返事をしようか悩んでいますと、
「みなさんがー、いなんですよー!」
なんて聞こえたものだから、その瞬間頭のなかで「あいつら」め、やりかねんことやりやがった、と思わず笑ってしまいました。
へらへらしていると、チカは走って戻ってきました。
「純さん!みなさんが!いないんですよ!純さん!何へらへらしてるんですか!」
チカにはわからないだろうが、「あいつら」ならホントやりかねんことだったので。
「あいつら」はほかのみんなを誘導して、私とチカを置いて先に行ってしまったんだ。そう思ったら、「あいつら」ならやりかねんことだなと、「あいつら」の相変わらずの典型的なハブりっぷりがおかしくて、それで笑ってしまったのです。
「ご、ごめん!でも…ふふふ」
泣きたいはずなのに笑ってしまう。私の感情は、ちょっとおかしい。
「笑い事じゃありませんよ!もう!怒られるのは私と純さんですよ!今年はいよいよ生徒会長選があるっていうのに、しょっぱなからこれじゃあ私の会長の座は危ないじゃないですか!」
……そんなこと、私に言われても。私はやっと落ち着いた。
「みんな待てなくて先に行ったんだよ。私たちは救護車待って、山頂付近で合流すればいいことじゃん」
「うう……そうですね、待ちましょう」
そういうとチカも私の横に腰かけた。
私がまたさっきのように天を見上げて木漏れ日の輝きを観察しようとしたら、チカが話しかけてくる。
「純さん、なぜ教室にいないんですか?みんないい人たちばかりですよ?」
……それはあんたが何も知らないからだ。
「この際はっきり申し上げますと、純さんがやってることは、逃げです。」
……そんなこと、わかってるよ。
「純さん、この先いやなことはたくさんあるんですよ?いやなことから逃げずに我慢するのが、これからの私たちに求められることですよ?」
……何説教してんだか。あんたは先生か。
「……純さん!何考えてるんですか!」
……別に何も。
「純さん!口に出しても伝わらないことが多いのは確かです、ですがね、口に出さないと、何も伝わりませんよ!」
……思いが確実に伝わらないなら、最初から何も伝えたくはない。
「もう、純さん!……あ!」
……あ!救護車だ!
「続きはあとです。……せんせーい!すみませーん!」
チカは手を振って車を止めた。
私たちは車に乗り込み、山頂へと向かった。
その後クラスに合流した。「あいつら」は、「委員長と副委員長がはぐれるとかチョーうける」とかなんとか言ってげらげら笑ってた。はぐれたんじゃなくて、あんたらがはぐれるように仕向けたんじゃないか。
でも、うちのクラスでは「あの2人が勝手にはぐれた」という意見が多数派だった。
担任から怒られるかと思いきや、
「災難だったね。」
の一言だけだった。「災難」ってどういう意味?私が具合悪くなってチカが災難だった、ってこと?それとも「あいつら」のせいで災難だったって意味……、いや、それはない。担任は「あいつら」の本性は知らない。「あいつら」が正しくて、授業をさぼる私が間違ってるって信じてるから。教師はみんなそうだ。授業を受けないことだけを批難して、その裏にあるものは見ようともしない。「本校にいじめはありません」と堂々と言ってのける校長ばかりなのはそのせいだ。
……と、教育現場を批難しても何もかわらないんだけど。
昼食は一人で食べた。チカから誘われたけど、どうせまた説教だろうと思って、「他の友達と食べる」とウソついて、トイレでこっそりひとりで食べた。トイレで弁当食うやつ、ホントにいるんです(笑)(えない)
現地解散だったので、一目散に山を降りた。皮肉にも山を降りるときが1番元気だった。
これだから遠足は嫌いだ。
6月
へそ曲がりと思われるかもしれないが、私は雨が好きだ。
何もかもを流し去ってくれる気がするから。
今日午前中晴れていたので学校に傘を持って行かなかったら、午後から雨が降りました。
私はいつものように保健室で雨を見ていました。そして終礼のチャイムが鳴って、私はさっさと荷物をまとめて玄関へ向かいました。
「あ、傘……」
私が玄関で足止めをくらい、ぬれて帰ろうかやむまで待とうか考えていたら、向こうから「あいつら」がやってきました。
「あいつら」はこちらにガン飛ばすだけ飛ばしてきました。私が「あいつら」と目を合わせないよう下を向いて握りこぶしを作っていたら、「あいつら」は私の横を通り過ぎる時に「まぁじキモイ」と吐き捨てました。
高ぶる感情を抑えるのが大変でしたね。「あいつら」が去るまで歯を食いしばってました。
「あいつら」の姿が見えなくなると、
『雨にぬれよう』
そう思うか思わないかのうちに私は外に出ていました。
じめじめしてるのが好きなんて、私はキモーイキモイなめくじだ。誰か私に塩かけて消し去ってくれないかなぁ。
なーんて思ってたら、タイミングいいのか悪いのかチカ登場!
ある意味「あいつら」に会うよりチカに会う方が厄介だ。「あいつら」の言動は全面的に悪い、それゆえに我慢できるけど、チカの言ってることは正論すぎて、逆に我慢できない。チカのこと、嫌いじゃないのに会いたくない。それって、なんか変だけど。
「純さん!」
チカは私を見るとき、汚いものを見る目をしない。たとえ今日みたいに雨の中傘もささずに立ちつくしていても。
「ぬれちゃいますよ!傘、持ってないんですか?」
「あ…うん…」
「とにかく、入ってください!」
チカはそう言って傘をさす。
私は言われるままにチカとあいあい傘になった。
「行きましょう」
思えばチカと帰るのは今日が初めてだった。うまいこと避けていたから。
「純さん、保健室にいて、楽しいですか?」
……また始まった。
「私は、教室の方が好きです」
……そりゃあ好きになれるもんならなりたいですよ。
「みなさん、楽しくて優しいですよ」
……それは「あいつら」流のおべっかじゃないか。なぜわからないんだ。
「何が悲しくて純さんが泣いてしまうのか、何が原因で純さんが教室にいられないのか、私にはわかりません」
……自分自身でもわかりません。
「でもですね!純さんが教室にずっといられるようになって、全員で卒業するのが私の目標であり、果たすべき責任です!!」
……。
「雨、止みませんね……。」
……止まなくていい。
そう思ったとたん、雨の音が静かになった。
「……あ!」
……あ、止んできた……。
そんなこと思っていたら、あれよあれよと雨の音が止んだ。チカが傘をたたんだが、空から雨粒はこぼれてこない。
「よかったですね!止みましたよ!」
神様でさえ、私には微笑まない。そりゃなめくじに微笑む神はいないか。
「止まない雨はありません。純さん、状況が変わらないことなんてないんですよ」
……私の状況、ちっとも変わらないのですが。
「これから変えていきましょうよ。私も委員長として、いえ純さんの親友として、」
……ちょ(苦笑)いつから親友になったんだ?!
「純さんの力になりたいです!」
……やっぱりチカは好きだけど苦手だ。そのまっすぐさが、苦手だけど、尊敬する。
「じゃあ、私はこちらですから」
チカは交差点を左に曲がる。
「明日も晴れるといいですね!」
……いっそ雨ならいい。私は雨が好きだから。でも……
「やーっぱり、晴れの日の方がすっきりしますから!!でしょ、純さん?!」
「……うん、そうだね」
「それでは、ごきげんよう!」
「……また、明日」
これからは、ちょっぴりずつ、晴れの日も好きになろうかな。
7月
大好きな梅雨も終わり、夏が来てしまった。
「あいつら」は相変わらずっす。
私が保健室の廊下を歩いていると、いきなり人の足にひっかかり、盛大にすっ転んでしまった。
私が転ぶやいなや、「あいつら」は、「ちょ、何もないとこで転ぶとか、チョーウケルんですケド」
ああ、そゆこと。「あいつら」が横にいる時点で気づくべきだった。「あいつら」は足をひっかけて転ばせた上にそういうことを言って、私を段差も何もないところで転ぶマジ×チにしたいんだな。
私は立ち上がると、泣きたいのを必死にこらえて、「あいつら」を無視して保健室へと向かった。
保健室の扉を開けると、チカ登場!
「純さん、ここにいらっしゃると思って、お待ちいたしておりました」
あーうぜ。涙も引っ込んだわ(笑)
「明日から夏休みです。しかし純さん、あなたは授業の出席日数が不足しております。ですから、私と一緒に補習です。」
…は?
「や、ちょ、補習って、先生とじゃなく、なぜに委員長と?!」
「先生にお手間を取らせまいと、私自ら!」
…は?いやてか、チカ委員長のその申し出を承諾とか、この学校の教師って職務怠慢じゃん!
「純さん!私何度も申し上げたはず!私はこのクラス全員で卒業式を迎えます!そのためなら夏休みなど返上です!」
「で、でも、委員長っていつも学校…」
「私の心配より、ご自身の心配をなさってください!純さん!」
その言葉で言おうとした言葉が喉の奥に引っ込んだ。引っ込んだけど、喉の奥に残ったままでなんだか息が苦しい。
私、知ってるんだ。私がクラスにいれないように。チカもまた、何かから逃げている。誰よりも早く学校に来て、誰よりも学校に遅くまで残ってる。それはチカが学校のお世話や、委員長の職務が好きなんだろうけど、それを超えるくらい、何かにおびえている。
だから、「あいつら」のちょっとやそっとのイタズラや悪口にチカは動じない。
たぶん、たぶんとしか言えないけど、チカにとって「あいつら」が可愛く愛おしく思えるほど、チカは何かにおびえてるんだ、と思う。
「…聞いてます、純さん!」
「…え!?」
私って、考えを詰め過ぎると、人の話を聞き逃してしまう。「あいつら」に目を付けられたのも、元はといえば1年前のそれだ。
「ですから!先生がよしとおっしゃるまで、一学期の特訓ですよ!」
「ええ~」
そう言ったあとで、私は気づいてしまった。チカにしか口答えできないことに。自分でも気づいてなかった。
「ええではない!」
…自分でも気づいてないこと、ましてチカが気づいてるわけないよな。
「…わかった」
「ええ、純さんがそういうとは思っておりましたが、万に一つ純さんがお断りしようとも、私はあなたを引きずってでも補習を受けさせる所存でした。」
チカ、さらっと怖いこというのやめて。
「ちゃんと受けるよ」
「では、明日よりこのスケジュールで」
「…うわっ」
スケジュールというから、プリント1枚、せいぜい数枚、と思ってたら、分厚い冊子を受け取らされた。
「これ、スケジュール?」
「スケジュール、英語で予定です。純さんの夏休みのご予定はこの1冊に全て詰め込みました。」
私があぜんとしていると、
「さて、そろそろ終業式のお時間…純さん、来ます?」
さっき「あいつら」にあんなことされて、「あいつら」の顔なんか見たくない。
「い、いや…ちょっと…体調が…」
「いいですよね。いつだって逃げられる人は」
私はチカの思いがけない一言にギクリとした。
「ごめん、本当に具合が悪くて…」
そう言いながら私は泣きそうだった。
「とにかく、明日の補習までには体調管理を、以上!」
私はうつむいてて、チカがどんな顔してそれを言ったのかわからなかった。
一学期最後の日も結局、1日保健室で過ごし、私の一学期は終わった。